書籍の紹介

近況を二つ

 

1、先日10月21日 金曜日の朝日新聞夕刊の連載記事「ニッポン人脈記」建てる 守る 願う」に登場しました。数週間前に記事に署名のある編集委員の方の取材があり 数時間はなしました。話は彼の取材により判明した様々な事柄に及び、私はそれを面白く聞く、といった時間でした。興味のあることについて徹底的に調べる、その興味の持ちようが新鮮でした。建築関連の人々の中での取材は一定のコードがある、と言うことを思い知りました。ジャーナリズムの面白さです。私の話した何本かの関連しそうなトピックスの中のひとつが記事になった、そんな印象です。しかし新聞記者の力というものに改めて感じ入りました。

 

2、もうひとつ 最近 二つの学生用のテキストとしての(多分)出版物に我が家が取り上げられました。ひとつは日本建築学会編 「設計のための建築環境学」みつける.つくるバイオクライマティックデザイン 彰国社刊で、学会の環境工学本委員会傘下のバイオクライマティックデザイン小委員会のかたがたによるものです。我が家の仕組みが紹介され実測値のグラフの掲載もあります。わが事務所のOB広谷の関与によるものです。コラムとして私と高間三郎の短い対談まであるという充実振りです。最近の環境工学の立ち位置を説明する充実した一冊と思います。

もうひとつはこれまた彰国社から出版された「住宅の空間原論」遠藤政樹、小泉雅生、佐藤光彦、下吹越武人著です。こちらは身体、流れ、光と熱、などの多様で周到なキーワードみより様々な住宅を紹介するもの。選ばれた住宅(なかには浄土寺浄土堂のような非住宅も)も多彩でおおむね全ての図面が同縮尺に表示されるなど工夫に富んだものです。

どちらも学生さんだけのとどめておくのはもったいない、と思えるものです。書店でご覧下さい。(書店にあるかな??)

この賛辞は決して私の家が掲載されているからと言うわけではありません。念のため。