風力発電風車

先日の朝日新聞にマグナス効果を応用の風力発電風車の開発者が紹介されていた。
マグナス効果とはウィキペディア(Wikipedia)によると

「球形の弾丸が飛翔中に曲がる現象に対しての説明として、1852年にドイツの科学者ハインリッヒ・グスタフ・マグヌス(Heinrich Gustav Magnus)によってはじめて認識された。」もので「円柱または球が回転しながら,粘性を有する流体中を一定速度で移動または一様流中に置かれた場合、円柱または球表面に接する流体が粘性によって回転運動に引きずられ、回転速度及び粘性に相応する循環Γが周りに発生し、移動方向または一様流に対して垂直の力(揚力)が発生する。今、2次元ポテンシャル流れを考えると、一定速度または一様流速度を/U/、流体の密度をρとすれば、発生する力/L/は次式で得られる。
/L/ = ρ/U/Γ
上式は2次元ポテンシャルにおいて、循環 Γを有する翼に生ずる揚力の式と一致する。この式はクッタ・ジューコフスキーの定理と呼ばれる。」

とのこと。新聞にもあるように野球のボールがカーブする理屈だという。19世紀半ばの様々な知的興味の様々で目覚しい展開については、いろいろと驚かされるがマグナス効果もそのひとつということだ。ひょっとするとこうした原理にさかのぼることが新しい知の鉱脈の発見につながる?かも知れない。ご存知のとおり、かの燃料電池も19世紀半ばの発明が今日になって再発見されたものだ。再びウィキペディア(Wikipedia)は 「燃料電池の歴史は古く、1839年にはイギリスのW.Groveが白金を電極、希硫酸を電解質としたグローブ電池により、水素と酸素から電気を取り出す燃料電池の原理を発明している。その後、長らく忘れられた技術であったが、」としている。あきらめないカナダ バラード兄弟のことが思い出される。