【FB転載】2023/03/11 いわむらかずお絵本の丘美術館が開館25年を迎えます。

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いわむらかずお絵本の丘美術館、今年、開館25年を迎えます。昨年には西側のテラスが広く大きくなりました。
25年間の中程の今日、美術館は東日本大震災の大きな揺れに襲われました。栃木県北部馬頭町の最大震度は6強だったと記憶してます。益子の自宅に居られたいわむらさんたちは美術館の倒壊を考えたといいます。美術館は軽微な被害はあったもののほとんど損傷することはありませんでした。構造を担当してくれた稲山さんが震災の数日後、まだ安全が確認できない段階で現地に赴いてくれてます。「近づくにつれ稲山が無口に、、、」車を走らせた稲山夫人の話です。アスファルトは捲りあがり近くのログハウスは倒壊、そんな中を通りたどりついたのです。建物が無事であることを確認したのち、稲山さんが急に饒舌になった、と夫人は話されてました。
誰もいない館内で散乱したたくさんのものを片付けていたスタッフが周辺を見回る人影をみて怪しんだと言います。ほんとうに無事でよかったです。後日わたしが訪ねた折も状況はそのままでした。近くの尾根にあった工事中に定宿にしていた城の台荘という平屋の宿はぺちゃんこでした。
あれから12年が経ちます。たくさんの犠牲がありました。特に福島の原子力発電所のメルトダウンは収束の端緒にもたどりついていません。当初の再生エネルギーに舵を切る話が再稼働に傾く、あってはならないことです。