六本木事務所ビル

東京都港区

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建設地:東京都港区
竣工:2022年6月
構造:RC造
階数:地上6階
敷地面積:113.67㎡
建築面積:84.68m2(25.6坪)
延床面積:429.45m2(129.9坪)

用途:飲食店舗/事務所
設計:野沢正光建築工房
構造:山辺構造設計事務所
設備:科学応用冷暖研究所
施工:竹中工務店

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©Masamitsu Nozawa Building Workshop

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東京都港区、六本木通りと首都高に面して建つRC造6階建ての建物である。
1階と2階は飲食店、3階から5階は事務所、6階は屋上(デッキスペース)となっている。

敷地は全日本海員組合本部会館(1964年大高正人設計)に隣接しており、本建物は六本木通りからその本部会館建物へむかう「ゲート」としての役割も担う。中央が細くくびれた不整形な敷地において、ピロティやデッキスペースなど半屋外空間を多く設け、六本木通りから本部会館までの動線を明るく、視線が通る計画とした。また、本部会館の1階床のタイルを、当時の製造と同様の方法で忠実に復元し、本建物の1階のピロティと本部会館へ至る通路に施工することで、本部会館との調和を目指した。

3階から5階の事務所フロアのコンクリート躯体部分には外断熱を施し、また大きな開口部には外付けロールスクリーンを設置することで、高い断熱性能と遮熱性能を確保し、空調エネルギー利用の削減を図った。また、事務所フロアは逆梁の構造形式を採用し、その梁せい分の床下空間を空調や換気ルートとして利用している。梁型や空調・換気設備機器が露出せず、実際の面積以上に広く感じられる室内となった。

築60年を迎えようとしている全日本海員本部会館とともに、長く愛される建物となることを心から願う。(K.I)