全日本海員組合本部会館 保存改修プロジェクト 連続研究会 

私たちが改修設計にかかわっている全日本海員組合本部会館の歴史調査を行っている「全日本海員組合 歴史調査および将来構想委員会」が改修工事と並行して連続研究会を企画しています。
第1回研究会がは7月18日にオンラインで開催されます。ぜひご参加ください。
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全日本海員組合本部会館 保存改修プロジェクト 連続研究会 
【第1回研究会/海員労働運動と海員たちの太平洋戦争】

第1回研究会は、建物の所有者である全日本海員組合の歴史に着目します。

全日本海員組合は、前身である日本海員組合の発足から100年以上の歴史を誇る、日本では珍しい産業別労働組合です。太平洋戦争時には民間船が徴用されて兵員・民間人や物資の輸送に携わり、その結果多くの船員が魚雷や爆撃により海に沈められ、命を落としました。全日本海員組合は、かつて本部が置かれていた神戸支部に「戦没した船と海員の資料館」を設置し、その歴史を伝えてきました。本研究会では、労働史における全日本海員組合の存在についてと、戦没した船員とその慰霊について、お二人の研究者をお迎えしてお話しいただきます。

日時:2023年7月18日(火)18:00~20:30
場所:法政大学市ヶ谷田町校舎及びオンライン
内容:2本の講義及び質疑応答

 

  • 講義1「海員労働運動の成立と発展」
    講師 仁田道夫
    東京大学社会科学研究所名誉教授。専門分野は労使関係・労務管理の調査・比較研究。著書に『日本の労働者参加』、『変化のなかの雇用システム』、共編著に『日本人の意識と行動』、『労働組合の基礎』他。
  • 講義2「戦渦に漂う—海員たちの太平洋戦争」
    講師 西村明 氏
    東京大学大学院人文社会系研究科准教授。専門分野は宗教学宗教史学。著書に『戦後日本と戦争死者慰霊―シズメとフルイのダイナミズム』、共編著に『シリーズ戦争と社会』他、共訳書にキース・L・カマチョ『戦禍を記念する―グアム・サイパンの歴史と記憶』他。
申し込み方法:フォームよりお申し込みください。

全日本海員組合本部会館将来構想および歴史調査委員会 事務局

※全日本海員組合 歴史調査および将来構想委員会は、研究者等により構成されている外部委員会です。