長く使い続けられる建築

1.将来の更新を想定した住宅_木造ドミノ住宅

ソーラータウン府中/2013
木造ドミノ住宅webサイト

長寿命で性能の高い木造住宅をローコストで供給することをコンセプトに木造ドミノ住宅は生まれました。木造ドミノ住宅は構造上有効な耐力壁の配置を建物の外周部のみに集約した木造軸組み工法(在来工法)をベースとした住宅です。住宅の内部に存在する構造体は大黒柱のみの「がらんどうな空間」となるため、間取りの変更がしやすいのが特徴です。将来設備の更新や間仕切りの変更が必要になった際に家を解体することなく更新・変更が容易にできるようにするため、

あらかじめ構造体(スケルトン)と設備・間仕切り(インフィル)に分けて計画しています。古くなったから建て替えるのではなく、世代を超えて受け継ぐことができる住宅をつくることで、外部の庭の緑とともに成熟し、やがてはまちの景観をかたちづくっていく存在になることを木造ドミノ住宅は目指しています。

2.木造ドミノ住宅の展開_地域工務店との協働

木造ドミノ住宅は、むさしのiタウンのプロジェクトによって始めて建てられました。ソーラータウン府中とともに複数の住戸を同時に計画しています。木造ドミノ研究会という全国の地域工務店のネットワークとともに、加盟工務店のモデルハウスの設計監理に携わりました。

従来のシンプルな箱に下屋を設けた鹿児島のモデルハウスやNEDOの太陽熱エネルギー活用型住宅実証棟としての仙台のモデルハウス、ZEHに対応した前橋のモデルハウスなど、地域工務店と協働して木造ドミノ住宅の新たな展開を試みています。

3.まちの中で長く受け継がれていくための建築のあり方

立川市庁舎/2010 サイト工業本社屋/2014

公共施設やオフィスにおいても、将来の使われ方の変化に柔軟に対応できるように、環境負荷を少なくする方策と合わせて、スケルトンとインフィルを分けて計画しています。サスティナブルな建築とは、

建物が低い負荷で運用され、使う人々にとって快適であり、手を入れ続けながら使い続けられることで実現するものと考えています。