大蔵の保育園

東京都世田谷区

©Toshihiro Sobajima

建設地:東京都世田谷区
規模:地上2階
構造:木造
敷地面積:513.77㎡(約155坪)
建築面積:201.16㎡(約61坪)
延床面積:367.97㎡(約111坪)

用途:保育所
アドバイザー:井上洋一郎
設計:野沢正光建築工房
構造:山辺構造設計事務所
設備:株式会社 設備計画
家具設計協力:コイズミスタジオ
アートワーク:井上厚
施工:株式会社 鈴木工務店

©Toshihiro Sobajima

©Toshihiro Sobajima

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©Toshihiro Sobajima

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©Toshihiro Sobajima

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©Masamitsu Nozawa Building Workshop

©Masamitsu Nozawa Building Workshop

敷地周辺には大きな緑地があり、川が流れ、世田谷区の中でも豊かな自然の多い場所に計画された保育園である。南側に隣接した別敷地の建物と一体でひとつの保育園を形成する。南側に園庭を配し、木造の園舎を周辺の条件に呼応させながら配置した。屋根形状は連続した切妻屋根とし、複数の建物が寄り添ったようにも見えるような外観としている。さらに内部空間では2階の天井の形として屋根のかたちが表れ、場所ごとの違いをつくりだしている。

構造体の梁は一部燃えしろ設計として梁底を現しとし、床や腰板、家具・建具にもなるべく木材を用いて、自然素材を感じられる親しみのある場所として設えることを意図している。屋根面には太陽光発電と太陽熱による集熱換気の両方を行うOMクワトロソーラーシステムを搭載し、自然エネルギーを効率良く利用するサスティナブルな園舎としている。未来を担う子供たちの生活空間であるからこそ、木造であることを感じることのできる、のびやかな空間としてつくることを意図した。(O.T)